|  (4)俳句の表記
 
 
俳句の表記は、本来タテ書きです。
上から下まで、間をあけずに書くものだということを、知って
おいてもらいたい。
しかし、インターネットの未成熟により、電子メールやGBな
どでは、自由なタテ書き表記が認められない。
そこで、ぐっと我慢してヨコ書きにしている。
私も初めは先輩の教えに反抗して手帳にヨコ書きしていたが、
やはり今はタテ書きでなければと思っている。
  遠山に 日の当りたる 枯野かな   高浜虚子
  遠山に/日の当りたる/枯野かな   高浜虚子
また上のように、五音・七音・五音のあいだを読みやすくする
つもりで、あけて書いたり、『/』で区切って書くことはしな
いのが常識。
あけて書くと、一句のリズムが途切れて、作者の心がすんなり
入って来なくなる。
  遠山に日の当りたる枯野かな   高浜虚子
のように、俳句と俳号のあいだだけ離して書いて下さい。
「文語表現」と「口語表現」は、どちらを使ってもさしつかえ
ありません。
しかし、一句の中で雑ざるのは、うっかりではなく、作者が推
敲の後も、「どうしてもこの句の中ではこうあらねばならぬ」
と感じた時だけです。
「新仮名遣い」と「歴史的仮名遣い」は、自分でハッキリどち
らか決めて下さい。そして、混用せず、当分はその主義を押し
通して下さい。
また、一句の中に両方の仮名遣いが雑ざるなんてことは、
「もってのほか」と自覚して下さい。
                (-。-)y-゜゜
 
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