2003.02.01

HAIKU・ 俳 句 ・HAIKU


(5)俳句は型から覚えよう



それでは次の基本形を紹介しよう。
繊細で沈黙の表現にもっとも効果のある切字を使うもの。

さて、「型・その3」 


例句
  金色の佛ぞおはす蕨(わらび)かな   水原秋桜子
  傘もつ手つめたくなりし牡丹かな    富安風生
  オムレツが上手に焼けて落葉かな    草間時彦


  ●●●●●/●●●●●●●/季語(名詞)かな
   上五      中七    下五


もっとも基本となるのは、下五が三音の季語に「かな」が付いたもの
この応用形も各種あるが、まずは基本をマスターすることだ。


さて、ここでも名句の極意は、上五・中七は繋がったフレーズ。
しかも、下五の季語とは直接かかわりのない内容になっていることが
理解できるだろうか。

つまり、俳句ではこの飛躍、跳躍、場面転換が醍醐味なのだ。

そして、上五・中七のフレーズで、作者の位置や動き、発見が
ありありと見えるように作るのがこつ。

あれもこれもの饒舌をさけ、思いを季語に託して余韻を楽しむこと。
そうすれば、言い切った以上の広がりと深さが感じられるはず。


たとえば、下五句に

「辛夷(こぶし)かな」、「菫(すみれ)かな」として作ってみよう

もちろん、自分で今の季節にあった季語を探すのもいいだろう

どうだ、できるかな? 

                (-。-)y-゜゜



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