「お客様、もう二度と来ないで下さいね♥」
こんな言葉、本当に言っていいんだろうか?
http://ameblo.jp/ryokandayo/entry-11892005967.html
嫌われない? 評価欄にメチャ悪口書かれない?
そんなことを考える様では、先がおぼつかない。よくよく見て欲しい。「下さいね」の後ろにはハートマークも付いているし、「お客様」と、慌てず騒がず興奮せず、実に冷静に、その客がこの場に相応しいかどうか判断している。
近頃、クレーマーが増えている。
昔は、自分で解決しようとしたことでさえ、相手の所為にして、あれこれ難題を増やそうとする。買物しても、自分で決めておきながら、後から「ヤッパリ気に入らない」と言って、返品は当たり前だという。連れて来た子供の面倒も見ないで、自由きままに遊ばせたり騒がせたりしても平気だったり・・・
躾(しつけ)の国字の意味さえ、忘れてしまっている。
この漢字の成り立ちを考えて欲しい。自分のからだを、自分自身で美しく保とうとすること、自然なふるまいであっても、他人に迷惑をかけない所作をすることなのだ。
何年か前(2006年)に、東京藝術大学の宮田亮平新学長が、入学式の式辞にこの一字を揮毫して新入生への祝辞としていたこともあった。
「躾とは、させられるものではなく、わが身が美しくなるということです。自分がいい仕事をすれば、いい言葉を発すれば、いい恋をすれば、そして訴えれば、それは美しい姿であります」と。
http://www.geidai.ac.jp/wp-content/uploads/2013/11/h18-entrance.pdf