Esa-Pekkaのインスピレーション

EsaPekka-2014a

フィンランドの現代音楽作曲家、指揮者エサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen)が、iPadのコマーシャルに登場している。

現代音楽と言えば、シェーンベルクや武満徹のイメージから、ピアノに向かいながら五線譜に万年筆で楽譜を書いていくものだと思っていたが、やはり時代は進化している。

そう、武満だって五線譜を使わず、奇妙なグラフィックを使って演奏者に指示していたこともあった。

1958年生まれのエサペッカだって、当然、最先端技術やガジェットを駆使したって可笑しくはない。否、アップルのiPadが、やっと作曲家や演奏家にも利用できるハンドヘルドのコンピュータに進化しただけのことである。64ビットだもの。

それでも、何だか少し嬉しい。片手に乗るほど小さな機械をピアノ代わりに使って音を確認したり、シンセサイザーのように採譜に利用したり、Notionアプリを使って編集したり、譜面台のように広げて?みたり・・・

モチロン、「Esa-Pekka Salonen – Composer」の楽曲も、iTunesから購入できる。

そして、今なら30分弱のヴァイオリン コンチェルトが無料でダウンロード可能。

一度お試しあれ。

http://www.apple.com/jp/your-verse/orchestrating-sound/

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追伸2018.10.17:上記のiPadの紹介サイトへのリンクはすでに終了。

iPadでの作曲の様子は無いけれど、Esa-Pekka Salonenの音楽は、

Youtubeからも聞くことができる。

Esa-Pekka Salonen, Violin Concerto (2009), Leila Josefowicz and the Philharmonia Orchestra, digitally released 26 May 2014.

「お客様、もう二度と来ないで下さいね♥」

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「お客様、もう二度と来ないで下さいね♥」

こんな言葉、本当に言っていいんだろうか?

http://ameblo.jp/ryokandayo/entry-11892005967.html

嫌われない? 評価欄にメチャ悪口書かれない?

そんなことを考える様では、先がおぼつかない。よくよく見て欲しい。「下さいね」の後ろにはハートマークも付いているし、「お客様」と、慌てず騒がず興奮せず、実に冷静に、その客がこの場に相応しいかどうか判断している。

近頃、クレーマーが増えている。

昔は、自分で解決しようとしたことでさえ、相手の所為にして、あれこれ難題を増やそうとする。買物しても、自分で決めておきながら、後から「ヤッパリ気に入らない」と言って、返品は当たり前だという。連れて来た子供の面倒も見ないで、自由きままに遊ばせたり騒がせたりしても平気だったり・・・

躾(しつけ)の国字の意味さえ、忘れてしまっている。

この漢字の成り立ちを考えて欲しい。自分のからだを、自分自身で美しく保とうとすること、自然なふるまいであっても、他人に迷惑をかけない所作をすることなのだ。

何年か前(2006年)に、東京藝術大学の宮田亮平新学長が、入学式の式辞にこの一字を揮毫して新入生への祝辞としていたこともあった。

「躾とは、させられるものではなく、わが身が美しくなるということです。自分がいい仕事をすれば、いい言葉を発すれば、いい恋をすれば、そして訴えれば、それは美しい姿であります」と。

http://www.geidai.ac.jp/wp-content/uploads/2013/11/h18-entrance.pdf