2006年08月19日(夕刊ヘッドライン・ニュースより) |
「第45回記念 日本現代工芸美術展高知巡回展」が19日、高知市九反田の市文化プラザ「かるぽーと」で開幕した。本県初の開催で、独創的でレベルの高い現代工芸作品約百点が展示されている。入場無料で27日まで(月曜休館)。現代工芸美術家協会と高知新聞社などの主催。 会場には同展本会員賞を受賞した染織作家で高知西高校教諭の西緑さん=吾川郡いの町=の作品「悠華」など県内作家12人の作品をはじめとして、現代工芸の最前線で活躍する作家たちの秀作が一堂に並んでいる。 素材は陶磁、漆、金属、染織、人形、七宝など多彩。伝統的な工芸作品とはまた違った、より創造的で現代性を持ち合わせた斬新な作品が鑑賞者の目を楽しませている。 このうち西さんの作品は、布を細かく裂いて織り込んでいく「裂き織り」という技法による。素材独特の質感が鮮烈な色彩と融合して、強い存在感を放っている。 同協会は工芸における現代的で芸術性の高い作品の追究を目的に昭和36年に設立された。「第45回記念 日本現代工芸美術展」は東京都美術館で今春開催され、名古屋、京都、金沢、横浜の各都市を巡回した。本県では初めての巡回展開催となる。 【写真説明】現代工芸の最前線で活躍している作家の作品が並ぶ「日本現代工芸美術展高知巡回展」(高知市の「かるぽーと」) (高知新聞社学芸部 竹内 一) |